1999年に博多の新たなシンボルとして誕生した博多座。今年は25周年イヤーとして2024年10月8日(火)~22日(火)の期間でスーパー歌舞伎「ヤマトタケル」が開催されます。
25周年イヤー記念セレモニーとして、スーパー歌舞伎「ヤマトタケル」初日となる10月8日(火)には出演の若手歌舞伎俳優、中村隼人・市川團子・中村壱太郎・中村米吉を招いて鏡開きが執り行われました。
スーパー歌舞伎「ヤマトタケル」公演のみどころ
「古事記」を題材に哲学者梅原猛が書き下ろし、日本神話のヤマトタケルの波瀾に満ちた半生と伝説を大胆な構想のもと、独創的なドラマとして築き上げた本作は、昭和61(1986)年2月4日に新橋演舞場で初演され大きな反響を呼び、“スーパー歌舞伎”を演劇界の新たなジャンルに打ち立てた歴史的な作品です。博多座では平成20(2008)年4月、そして平成25(2013)年6月に大盛況のなかで上演され、この度11年ぶりに伝説の作品が博多座に帰って来ます。これまで数々の再演、練り直しての上演が行われてきましたが、今回は初演に立ち返り、壮大なストーリーを丹念に描き出します。配役も清新で中村隼人と市川團子が小碓命後にヤマトタケルと大碓命、中村壱太郎と中村米吉が兄橘姫、弟橘姫の姉妹をそれぞれ交互出演にて演じるなど、新たなステージに飛翔するスーパー歌舞伎『ヤマトタケル』にぜひご期待ください。
公演初日に行われた鏡開きレポート
スーパー歌舞伎「ヤマトタケル」公開初日となる2024年10月8日(火)の午前、博多座劇場前にて行われた鏡開きには、出演の若手歌舞伎俳優、中村隼人さん・市川團子さん・中村壱太郎さん・中村米吉さんが登壇。公演を待ちわび詰めかけた多くのファンの前で、出演者のみなさんが舞台への意気込みを披露し、華やかに鏡開きが執り行われました。
中村隼人さん ー 今年の2月からはじまり名古屋、大阪と4ヶ月やってまいりまして博多座が集大成。4人が劇場に集結するのが初めてということになります。38年前に團子くんのお祖父様が歌舞伎の未来のためにつくったと言っても過言ではないこの作品、作品の持っているパワーに負けないように1ヶ月勤めてまいります。
市川團子さん ー 博多座が始まってすぐ、祖父がスーパー歌舞伎の三国志という作品でこの博多座に出演いたしました。私も昨年2月、同じく新三国志で博多座に立たせていただきました。福岡生まれということもあり、集大成を博多座で勤めさせていただけることを嬉しく思っています。
中村壱太郎さん ー 本日も満員御礼を頂戴しております。(8パターンの上演があるため)今日見て、安心しないでください!私と隼人くんのバージョンもございます。今回の博多座のテーマは“集結せよ”ですので、2度3度と博多座に来ていただきたいと思います。
中村米吉さん ー 今回の興行は8パターンの上演の形がございます。8つ全部を見ろとは言いませんので少なくとも4つは観ていただけたらと思う次第でございます。ご通行の皆様もよろしくどうぞお願いいたします。
出演者の挨拶の後には「よいしょ よいしょ よいしょ」の掛け声とともに華やかな鏡開きと乾杯が行われ、ラストには詰めかけたファンと共に「10月は博多座に集結せよ!」の掛け声で幕を閉じました。
スーパー歌舞伎 三代猿之助四十八撰の内「ヤマトタケル」は、2024年10月8日(火)に初日を迎え、22日(火)に千穐楽となります。
チケットは残りわずかとなっています。是非この機会に博多座に足を運んでみてはいかがですか?
■開催概要
スーパー歌舞伎 三代猿之助四十八撰の内「ヤマトタケル」
開催:博多座
(福岡市博多区下川端町2-1)
日程:2024年10月8日(火)初日~22日(火)千穐楽
時間:昼の部 11:00 開演/夜の部 16:30 開演
休園日:10月15日(火)