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福岡・博多座|柄本明×渡辺えり共演!昭和の人情喜劇『また本日も休診~山医者のうた~』博多座で上演

エンタメ
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公開日:2025年10月1日 最終更新日:2025年10月9日

こんにちは!福岡のおいしい・楽しい魅力を発信するライター、博多あや.です。

10月11日(土)から15日(水)まで、博多座にて上演される舞台『また本日も休診~山医者のうた~』。昨日行われた取材会には、主演の柄本明さんと渡辺えりさんが登壇されました。
昭和の温かい人間模様を描いた本作の見どころや役作りについて、熱く語ってくださいました!

昭和の人情喜劇『また本日も休診~山医者のうた~』のみどころ

栃木県・那須高原の診療所「見川医院」。医師・見川鯛山(柄本明)は、本来なら地域医療を支えるべき立場でありながら、「本日“も”休診」の札を掲げ、悪友の大工・六さん(佐藤B作)と連れ立っては狩りやパチンコに精を出す日々。茶畠巡査(笹野高史)や村人たちからは“ヤブ医者”と揶揄される始末です。鯛山を明るく支えるのは、勝気で情に厚い妻・テル子(渡辺えり)。村にはひと癖ある住民たちが暮らしています。
そんな中、自然豊かな山にリゾート開発の話が持ち上がり、村人たちの間に対立が生まれます。自然を守りたい思いと未来を考える気持ちが交錯する中で、心温まる人間模様が繰り広げられていきます。

原作は自らも地域医療に生涯を捧げた医師であり、作家でもある見川鯛山氏(本名・見川泰山)による「田舎医者」シリーズで2021年に明治座で初舞台化されました。
今回の博多座公演では、前作に引き続き柄本明、佐藤B作、笹野高史らが出演し、新たに渡辺えり、江口のりこ、実力派俳優が出演します。さらに劇中では「パスカルズ」の生演奏が加わって物語をより豊かに彩ります。

柄本明×渡辺えりが語る『また本日も休診~山医者のうた~』の見どころとは

9月4日に行われた取材会には、主演の柄本明さんと渡辺えりさんが登壇。舞台への思いや福岡への期待を、ユーモアを交えて語られました。

ー 博多座での出演にあたっての意気込みをお願いします。
柄本明さん(以下、柄本):4年前に演じたこの舞台を再びやれること、とても嬉しいです。私はまだ博多座の舞台に立ったことがなく、今回が初めてなんです。福岡のお客様に楽しんでいただけるよう、一生懸命演じたいと思っています

渡辺えりさん(以下、渡辺):私はコンサートよく福岡に来ています。福岡の人たちは明るくて豊かで、どこに行っても歓迎してくださる。その人柄が大好きです。博多座には、藤山直美さんや尾上松也さんの舞台を観に東京から日帰りで来たこともあるんです。今回は尊敬する柄本明さんとご一緒できることが本当に光栄で楽しみです

ー 作品のあらすじや魅力について教えてください。
柄本:舞台は昭和50年代の栃木県・那須高原にある診療所と村の人たちをモデルにして、面白おかしく、昭和独特の面白さを描いています。現代はなにかと忙しいですが、懐かしいゆったりとした時間をお届けできたらと思っています

渡辺:年配の方にとっては懐かしい、そして若い方にとっては新鮮な舞台です。無医村のところにやってきた先生の話で、村の人数が少ないから1人に何かがあったらみんな集まって心配するような昭和の古き良き話ですね。それを個性的な役者が演じるので、さらに3倍ぐらいの面白さが感じられると思います

ー 共演者への印象をお聞かせください。
柄本:笹野高史さんや佐藤B作さんとは、劇団時代からの仲間。まさに“戦友”です。挨拶の時に思わず涙ぐんでしまったんですよ。3人で花舞台に出られるなんて。そして今回は初めての博多座を初日として、こうして再び同じ舞台に立てるのは嬉しいですね。そして奥さんは渡辺えりさんということで。

渡辺:テル子さんってとっても美女で。この前息子さんにお会いしたら“そっくりだ”って言うんです。いい気持ちになっちゃって(笑)明るくて陽気でおしゃべりで、太陽のような女性だと聞いています。それを意識して、ずっと笑っています

ー 江口のり子さんについてはいかがでしょうか?
渡辺:私は養成学校の頃から見ているのですが、メキメキと腕をあげて今では稀有な存在感の面白い役者さんになりました。そんな江口さんの演技も見どころだと思います。まだ稽古が始まっておらずこれからなのですが、きっと面白くなると思います

ー 見川鯛山先生を演じる上で楽しみにされていることはありますか?
柄本:見川鯛山さんって本当に素敵な方なんです。4年前も含めてこんなに人間の大きな方を演じるのはできないなと思っていましたが、どの人物を演じる時にも“その人物を探す旅に出た”という風に考えています。いいこと言ったね(笑)

ー 今回の共演でお互いに期待していることはありますか?
渡辺:今回はシュールなシーンがあるので、そこを柄本さんがどういう風に切り替えて演じられるのかなというのが楽しみです。村の人たちと交流するシーンのほかフクロウと会話するところがあるのですが、そこで演技をお変えになると思うんです。そこが初演とは違う部分であり、そこで鯛山の“味”がでるところなんだろうなと思っています

柄本:(渡辺えりさんの存在が)本当に助かっています。この取材も本当に助けてもらっています。だいたい黙ってても進みますから(笑)これまでも夫婦役を何度もやっているのですが、相性は悪くないと思っています。どうですか?

渡辺:私も(相性が)いいと思っています!

取材後には個別のインタビューにも答えてくださいました。

ー あらためて見どころを教えてください。

渡辺:今はクールで自己責任の時代になってきましたが、昭和のいい意味で暑苦しい人たちが、一つの事件を解決したり、1つの命を大切にしたりというほのぼのとした人間社会を描く面白い作品となっています。また、パスカル」の生演奏が聴けるというところも見どころだと思っています。

柄本:今ってものすごく忙しい時代だと思うんです。そういった時代ではなく、もっとゆったりとした時間が流れていた。ある意味ゆとりがあるというか、ゆったりとした時間の中で小さな出来事に一喜一憂して……そういうところを見ていただけたらと思います

ー 福岡で公演以外で楽しみなのはどんなところですか?

渡辺:人と話すことが楽しみです。そして私は太宰府天満宮が好きで、前に案内してもらって天満宮を歩いたんです。そこがすごくホッとして好きな場所でした。

柄本:いつも思うのですが博多って街は好きですね。とても大きな街というか、流れる空気というか、あたたかいと思います。おおらかなところがすごく好きです

ー 作品が50年代ということで、現代との違いをどのように演じられますか?

渡辺:私の場合は山形ですから、似た感じなんですよね。すごく世話好きでおせっかいで。興味があるとみんな集まってきたり、1人のことをみんなで心配したり。それは私が生まれた山形の田舎の空気と似ているので、その感覚でできるかなと思っています

柄本:僕は東京銀座の生まれなので……ちょっと自慢に聞こえたかな(笑)だから深い役作りをしないとできないかなと思っています(会場の笑い)楽しく、一生懸命やりたいと思います

〜貴重なお時間をいただきましてありがとうございました!〜

笑いあり、涙あり、そして音楽と共に描かれる人情喜劇『また本日も休診~山医者のうた~』。公演は10月11日(土)から15日(水)まで、博多座にて上演されます。ぜひ劇場で、懐かしくも温かな時間を味わってみてはいかがでしょうか。

information

上演情報:『また本日も休診~山医者のうた~』

会場:博多座(福岡県福岡市博多区下川端町2-1)

スケジュール:2025年10月11日(土)~15日(水)

料金:A席13,500円/B席9,500円/C席6,000円

公式サイト:https://www.hakataza.co.jp/lineup/81

※この記事は取材時点の情報です。最新情報は公式SNS等でご確認ください。

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