福岡・博多座|立川志の輔・立川生志「兄弟会」第15回!長講一席の魅力とチケット情報

博多座の年末恒例行事「立川志の輔・立川生志 兄弟会」が2025年で第15回を迎えます。
志の輔師匠と、地元福岡出身の生志師匠が舞台で繰り広げる真剣勝負は、長講一席50分間の大ネタ対決!今回は公演に先立って行われた合同取材会の様子を交えながら、本公演の見どころ、落語という文化を博多座に根付かせた生志師匠の熱い想い、そして見逃せないチケット発売情報まで詳しくご紹介します。
年の瀬に笑いと感動を届ける兄弟会の魅力に迫りましょう。

目次

「博多座で落語」の文化を切り開いた!立川志の輔・立川生志 兄弟会の歴史と見どころ

福岡市の冬の風物詩として定着した「立川志の輔・立川生志 兄弟会」。その始まりは、立川談志と弟子・生志による「親子会」でした。博多座で初めての落語会として話題を呼び、その後は兄弟子・志の輔と生志の「兄弟会」へと発展。2025年でついに第15回を迎えます。

“博多座で落語”という文化を切り開いた本公演は、今では多くのファンが心待ちにする年末の恒例行事。毎年師走に行われ、福岡に笑いと感動を届けています!

見どころ その1:オープニングトークの掛け合い

毎回注目されるのが冒頭のオープニングトーク!
志の輔がボケ役、生志がツッコミ役を務める軽妙なやり取りは、打ち合わせなしの即興ながらも二人の信頼関係と呼吸の合った掛け合いが光ります。
観客の反応を探りながら、その日の高座の作戦を練る場面でもあり、すでに舞台は“勝負”の始まり。落語ならではのライブ感を堪能できます。

見どころ その2: 50分一本勝負の高座

兄弟会の最大の魅力は、各人が披露する50分間の長講一席。一般的な二人会では短い噺を複数披露することが多い中、この会ではいきなり本気の一本勝負です!
演目は互いに当日まで秘密。古典か新作か、笑い重視か人情噺か――舞台裏で繰り広げられる心理戦は観客には見えませんが、その緊張感は会場にもしっかり伝わってきます。今年は志の輔師匠がトリを務め、会場をさらに盛り上げること間違いなしです!

見どころ その3: 福岡出身・立川生志の挑戦

地元・福岡県筑紫野市生まれの立川生志師匠は、古典落語を徹底的に掘り下げ、独自の工夫を加えて磨き上げるスタイルが特徴。
近年は出演する地元ラジオで時事ネタを取り入れたショート落語にも挑戦し、その幅を広げています。
舞台で見せる緊張感ある真剣勝負は、地元の観客にとっても大きな楽しみとなっています!

「立川志の輔・立川生志 兄弟会」合同取材会レポート

― 初めて博多座の舞台に立った時の印象を聞かせてください。

やはり大きいな、風格があるなと感じました。客席からは何度も歌舞伎を見ていましたが実際に舞台に立つと違う。地元・福岡出身としてここで落語をできるのは誇らしいことでした。最初は談志師匠との親子会だったのですが、前座は使わずに僕自身が前座を務めました。そうでないと“前座がはじめて舞台を踏んだ”ということになるので。それがはじまりでした。

― 博多座の舞台に立つことへの特別な思いはありましたか?

この大舞台なら大ネタをやろうと決めていました。来てくれる師匠に喜んでもらおうと考え、花道を使って談志師匠に登場していただきました。その時の師匠の嬉しそうな姿は忘れられません。翌年に亡くなられたこともあり、最後の親孝行ができたかなと思います。

― 初めて落語を観る方にはどのように楽しんでいただきたいですか?

落語は“話芸”なので歌舞伎のような派手さはないのですが、その分 舞台の一点に集中して見ていただけます。
笑ったり泣いたり、まるでお芝居を観ているような気分になれる。気軽に普段着で来て、肩肘張らずにリラックスして楽しんでくださればと思います。

― 志の輔師匠との二人会(兄弟会)は、他の方とされるのとは違いますか?

二人会は同期や先輩とやるのですが、僕にとって志の輔は入門してすぐに真打となった人で、(当時)弟子がいなかった頃に僕が鞄持ちなどをしてついて行っていた人。その人と兄弟会として看板を並べてやることはなかった。
そして、ほとんど独演会しかやらない方がこうやって兄弟会をしてくれるのは本当にありがたいと思っています。ただ、先輩ですが高座に上がった時は負けたくないという思いがあります。

8月30日に「立川生志のニュース落語3」を出版

― 15回の節目を迎え、兄弟会として今後目指す目標を聞かせてください。

正直、15回も続くと思っていませんでした。志の輔の体力もあるかと思いますが、20回、あと5年は続けたいなと思っています。15回で何かをやろうかとも考えていたのですが、このプログラムで時間がパツパツなんです。なのでたっぷりと落語を楽しんでいただきたい。そして20回に向けて頑張ろうと思います。

最後の挨拶では、「15回目の節目と言いながらも、まだ通過点だと思っています。ありがたいことにチケットはいつもすぐに完売しますが、気を緩めずに続けていきたいと思います」と力強く話されていました。

また、取材会の前には志の輔師匠からのメッセージとして「毎回思いますが、博多座という劇場が素晴らしい。全国のいろんな劇場で独演会をやっていますが、歌舞伎のために作られた劇場の気というのが本当に素晴らしく、それをお客様に伝えるために一生懸命に喋っています。」とコメントを披露してくださいました!

チケットは10月25日(土)10時から販売開始

博多座の冬の風物詩でもある「立川志の輔・立川生志 兄弟会」。チケットの発売は10月25日(土)10時からとなっています。

慌ただしくなる年の瀬、少しだけ日常を離れて、落語の世界に浸ってみませんか?博多座でしか味わえない落語の真髄を、ぜひこの機会に体験してみてくださいね。

information

上演情報:立川志の輔・立川生志 兄弟会(第15回)

会場:博多座(福岡市博多区下川端町2-1)

スケジュール:2025年12月19日(金) 開演16:00

料金:A席6,500円(1・2階席)/B席5,000円(3階席)

公式サイト:https://www.hakataza.co.jp/lineup/112

備考:発売日:2025年10月25日(土)10:00~(電話・Web予約開始)

※この記事は取材時点の情報です。最新情報は公式SNS等でご確認ください。

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