9月9日は“救急の日”！柄本明・渡辺えりが博多駅前に登場、救急啓発イベントをレポート

本日、9月9日（火）は「救急の日」！JR博多駅前広場では9月3日に救急医療の大切さを伝えるイベントが開催されました。当イベントでは、10月に博多座で上演される舞台『また本日も休診～山医者のうた～』に出演する俳優・柄本明さんや渡辺えりさんも登場。今回はイベントの様子をたっぷりとご紹介したいと思います。

JR博多駅前広場に多くの市民が集結！救急啓発イベントが開催

9月3日（水）に福岡市消防局主催で行われた「救急啓発イベント」には、平日の昼間にもかかわらず多くの市民が訪れ、家族連れや買い物客、観光客まで幅広い層が足を止めて耳を傾けました。

福岡市では近年、救急出動件数が増加し続けて令和5年には10万件を突破。令和6年にはさらに過去最多を記録しました。市民一人ひとりが“救急車を適切に利用する”ことの重要性を理解するために企画された今回のイベントは、真剣なテーマでありながらも音楽やトークを交えた親しみやすい雰囲気で市民の興味を惹きました。

消防音楽隊＆中学生の演奏に会場から拍手喝采

まず行われたのは福岡市消防音楽隊とカラーガード隊によるコンサート。

ドラえもんのテーマや嵐の楽曲など馴染みのある曲に合わせて演奏が行われるだけでなく、曲の合間には救急に関するクイズも出題。

音楽を楽しみながら救急への学びにもつながりました。

迫力ある演奏に加え、この日は「職場体験学習」の一環で舞鶴中学校吹奏楽部の生徒4名が特別参加し、若さあふれる音色を披露しました！

柄本明＆渡辺えりが登場し、救急を呼びかけ

その後に行われたトークイベントには、10月に博多座で上演される舞台『また本日も休診～山医者のうた～』に出演する柄本明さんと渡辺えりさんが登場しました。

『また本日も休診～山医者のうた～』は、昭和50年代の栃木県那須高原にある小さな診療所を舞台に、人々の温かな交流を描いた人情味あふれる物語です。

冒頭の挨拶では、柄本さんが「東京も暑いですが、どこへ行っても暑いんだと実感しました（笑）」とユーモアを交えてコメント。渡辺さんは「暑い中お越しいただきありがとうございます。福岡が大好きなので来られて嬉しいです」と語り、会場を和ませました。

司会者から「救急車を利用した経験はありますか？」と問われると、渡辺さんは「劇団員が飲み過ぎて救急車を呼んだことがありました。近所の人も集まって大騒ぎになったことを覚えています」と実体験を披露。

また、福岡市の昨年の救急出動件数が年間10万件を超えたことに関連し、「何分に1回出動していると思いますか？」というクイズが出題されると、柄本さんは「30分か45分に1回」と予想。しかし実際には「5分に1回」という答えを聞き、驚きの声をあげました。

さらに、そのうち約45.7％が入院不要の軽症であったことも紹介され、救急車の適切な利用について考えさせられる時間となりました。

救急車を呼ぶべきか迷ったときの相談窓口として、24時間365日体制で看護師が対応する「救急安心センター（#7119）」も案内されました。ただし、意識がないなど明らかに緊急の場合は迷わず119へ通報するよう呼びかけられました。

さらに10月1日から福岡市で始まる新しい取り組み「マイナ救急」についても紹介。これは、救急隊員がマイナンバーカード（健康保険証としての利用登録済み）を活用し、現場で傷病者の医療情報を確認できる仕組みで、薬の情報や病歴、かかりつけ医などを踏まえて迅速かつ適切な医療機関へ搬送できる画期的な制度です。

イベント中盤では、福岡市消防音楽隊の演奏に合わせて、柄本さんと渡辺さんが自ら来場者へチラシを手渡す場面も。思いがけない交流に、来場者からは笑顔がこぼれていました。

最後の挨拶で、渡辺さんは「個性豊かな役者たちが多数出演し、きっと大笑いできる舞台になります。まだまだ暑い日が続きますので、水分補給を忘れず暑さを乗り切りましょう」と呼びかけました。続いて柄本さんも「那須高原を舞台にした昭和50年代の心温まる物語です。懐かしい雰囲気を、ぜひ博多座で味わっていただきたい」とメッセージを添えて締めくくりました。

お二人のファンはもちろん、偶然通りがかった市民も熱心に耳を傾けて救急の大切さを改めて学ぶ貴重な機会となりました。

10月に上演される博多座『また本日も休診～山医者のうた～』は、現在チケット好評発売中。
那須高原の診療所を舞台に繰り広げられる笑いと涙の人情喜劇を、この機会にぜひ堪能してみてはいかがでしょうか。