福岡・博多座|まもなく開演!博多座 二月花形歌舞伎『あらしのよるに』取材会リポート

2026年2月、福岡・博多座で上演される二月花形歌舞伎『あらしのよるに』。開幕を前に、中村獅童さんと中村壱太郎さんによる記者取材会が行われました。
初演から10年を迎え、今や新作歌舞伎の代表作となった本作。8年ぶりとなる博多座公演への想いや、獅童さんのご子息である陽喜くん・夏幹くんの初お目見得など、笑いと情熱に包まれた会見の様子を詳しくレポートします。

目次

絵本の枠を超え、世界を魅了する『あらしのよるに』

原作はきむらゆういち氏による名作絵本。嵐の夜に真っ暗な小屋で出会った狼のがぶと山羊のめいが、正体を知らぬまま友情を育むという切なくも温かい物語です。
2015年に南座で初演された本作は、アニメや映画、舞台と様々な形で愛されてきた原作の世界観を大切にしながらも義太夫や竹本、立廻りといった「古典歌舞伎」の技法を贅沢に盛り込んでいます。

歌舞伎座や博多座で再演を重ね、今や新作歌舞伎の代表作となった『あらしのよるに』。今回の博多座公演は実に8年ぶり。今回は、獅童さんの愛息・陽喜(はるき)くん、夏幹(なつき)くんが、それぞれ「幼いころのめい」「幼いころのがぶ」として博多座に初登場することでも大きな話題を呼んでいます。

記者取材会レポート:中村獅童さん × 中村壱太郎さん インタビュー

会見場に、狼のガブを演じる中村獅童さんと、山羊のメイを演じる中村壱太郎さんが入場されると、一気に華やかな空気に包まれました。

博多座での再演が決まった時の心境は?

中村獅童さん(以下、獅童): 博多のお客様は本当に熱いです。来るたびに「また『あらしのよるに』をやってほしい」とお声がけいただいていました。大好きな博多で、私のライフワークでもあるこの作品を再び上演できることは、率直に非常に嬉しいですね。今回は私のせがれ二人も出演し、新たな形で帰ってこられたことに胸がいっぱいです。

中村壱太郎さん(以下、壱太郎): こんなに早くまためいができるとは思っていませんでした。再演の喜びは大きいです。博多座さんは一昨年『ヤマトタケル』で伺った際も、宣伝が口コミで広がり満員になっていく勢いを感じました。今回も勢いのある公演にしたいです。

新作歌舞伎としての「こだわり」について

獅童: 絵本ってノスタルジックでアナログな世界じゃないですか。これはもう歌舞伎にぴったりなんですね。「新作歌舞伎だから新しいことをたくさん取り入れている」と思われるかもしれませんが、実はものすごく「古典」にこだわっています。歌舞伎の枠組み、演技の約束事からはみ出ない。例えば、がぶが「友達だけどおいしそう」と思う心の声を、義太夫が語ってくれる。これは歌舞伎ならではの演出であり、初めて見る方にもキャラクターの心情が伝わりやすい工夫となっています。

壱太郎:「原作を初めて読んだ際、単なる『いい話』だけではない、立場や心情によって変化する多層的な感情を覚えました。大人が読んでも深く心に響く、まさに今の時代に求められる絵本の力を感じます。
私自身、過去に歌舞伎の絵本を制作した経験から、動物という存在が持つ『伝える力』を大切にしています。今回の公演では、小さなお子様も一緒に楽しめる形をとっていますが、幼い頃に感じた『面白い』という記憶は、大人になって再び歌舞伎へ足を運ぶ大切なきっかけになると信じているからです。
この作品が、世代を問わず歌舞伎を好きになる架け橋となり、未来へと繋がる公演になることを願っています。」

ご子息・陽喜くんと夏幹くんの「博多座初お目見得」について

獅童: 二人とも芝居が大好きで、家でもずっと立ち回りごっこをしています。今回、どちらががぶをやるか喧嘩になるかと思ったら、兄の陽喜は「女方もできる役者になりたいから、めいをやりたい」、弟の夏幹は「立役がいいから、がぶがいい」と、自然に決まりました。博多の街も二人とも大好きなので、今から楽しみにしています。

獅童さんの「この作品が100年後の人たちにも届いてほしいと想いで作っている」と語っていた姿が印象的でした。

博多座・二月花形歌舞伎『あらしのよるに』は2026年2月7日から上演されます。大人には深く刺さり、子どもには鮮烈な記憶として残る。この冬、博多の地で生まれる至高の友情の軌跡を、どうぞお見逃しなく!(※取材・撮影:博多あや.)

information

上演情報:二月花形歌舞伎『あらしのよるに』

会場:博多座(福岡市博多区下川端町2-1)

スケジュール:2026年2月7日(土)~20日(金)

料金::(通常)A席15,500円/特B席12,500円/B席 9,000円/C席 5,500円  (平日夜の部)A席 14,000円/特B席11,000円/B席 7,500円/C席 4,000円 ※対象公演回:2/17(火)夜、2/19(木)夜

公式サイト:https://www.hakataza.co.jp/lineup/123

Instagram::@hakataza_gram

備考:本公演は3歳以上の方よりご入場いただけます。なお、お一人様につき一枚チケットが必要です。

 

※この記事は取材時点の情報です。最新情報は公式SNS等でご確認ください。

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