志免町|もしもの時にどう動く?志免東小学校で防災バッグを使った特別授業を開催

いつどこで何が起きるか分からない自然災害。いざという時の備えは万全ですか?2026年9月、福岡県志免町にある『志免町立志免東小学校』にて、地域防災プロジェクト「No 防災 No LIFE」の一環として防災講座とワークショップが開催されました。子どもたちが真剣に防災と向き合った熱気あふれる様子をお届けします!

企業と地域がタッグ!「学べる防災バッグ」がつなぐ命の輪

福岡銀行やイオン九州など14社が参画する『九州流通サステナビリティサロン』。小売流通業の枠を超え、九州の社会課題解決を目指すこちらの組織が中心となり、地域防災プロジェクト「No 防災 No LIFE」が展開されています。

今回、その活動の一環として「志免町立志免東小学校」の5年生約80名を対象にした寄贈式と特別授業が行われました。

体育館には、小売企業とメーカーが連携して用意した「学べる防災バッグ」がずらり。このバッグには30点もの防災アイテムに加え、ローリングストックに適した商品や学ぶためのポスターが詰まっています。店頭プロモーションの売上金の一部を活用し、九州3県・34校へ寄贈されたというから驚きですね。
単にモノを贈るだけでなく、売り場で始まった活動を学校での学びへとつなげる、すてきな試みです。
元パイロット直伝!状況を見て自ら考える実践的な防災講座

寄贈式に続いて行われたのは、元航空会社パイロットで防災士の資格を持つ矢野修士氏による防災講座です。
「昼休みに運動場で遊んでいるとき、地震が起きたらどうする?」
そんな問いかけに対し、多くの子どもたちが「外の安全な場所に留まる」と回答していました。日頃からの学習がしっかりと身についていることが分かります。
学校での避難訓練といえば「机の下に隠れる」イメージが強いですが、矢野氏は「外にいるのにわざわざ校舎へ移動して机の下に隠れようとすると、かえって危険な場合もある」と説明。周囲の状況をしっかり確認し、その場に応じた安全な行動を自ら選ぶことの重要性が語られました。
パイロットという常に先の事態を想定する職業の経験談も交えられ、慌てず動けるようになるまで訓練を重ねることの大切さに、子どもたちも真剣な眼差しで聞き入っていました。
子どもたちのアイデアが光る!白熱の防災ワークショップ

講座のあとは、子どもたち16チームと大人3チームに分かれてのワークショップ。テーマは「避難所で快適に過ごすためには」「防災バッグには何を入れておくか」といった、より実践的な内容です。
「これがいるんじゃない?」「こういう風にしよう!」と、各チームからは活発な意見が飛び交い、模造紙はあっという間に子どもたちのアイデアが書かれた付箋でいっぱいに。中には「本やカルタ、トランプなどを入れる」という、子どもならではの柔軟な視点も飛び出し、大人たちもハッとさせられる場面があったそうです。

会場に展示された防災バッグの中身を実際に手に取る時間では、普段あまり触れることのないアルミシートについて防災士から「寒い時に体にかけると暖かいよ」と教わる一幕も。ただ話を聞くだけではなく、実物に触れながら五感で学ぶことで、災害時の過ごし方をより具体的にイメージできたようです♪
学びを身近な人へ。地域に広がる防災の意識と今後の展開
授業後の振り返りでは、「防災バッグには思っていたよりたくさんの物が入っていて驚いた」「アルミホイルやラップも必要なんだと気づいた」といった声が次々と上がりました。楽しみながら学ぶ中で、たくさんの新しい発見があった様子が伝わってきます。
さらに頼もしいのは「今日学んだことを家族に伝えて一緒に備えたい」「下級生にも教えてあげたい」という感想の数々。子どもたちの中で芽生えた防災への意識が、確実に周囲へと波及していくパワーを感じますね。

「九州流通サステナビリティサロン」では、今後も参画企業を増やし、2030年には累計500校への寄贈を目標としているとのこと。日々の買い物を通じて防災を知り、学校での学びへとつながっていくこのすてきなプロジェクト。子どもたちの言葉の通り、防災は一人ひとりの意識から地域全体へと広がっていくものだと強く感じさせられます。
ぜひ皆さんも、この機会にご家庭の防災バッグを見直してみてはいかがでしょうか。(※文:博多あや.)
Information
地域防災プロジェクト「No 防災 No LIFE」※掲載情報は取材時点のものです。おでかけ前に公式SNSやHP等で最新情報をご確認ください。


