福岡・鳥飼|朝茶で心をととのえる。リノベ空間で味わう『鳥飼茶房』日本茶の世界

福岡市城南区鳥飼に2026年5月7日、新たな日本茶専門店「鳥飼茶房(とりかいさぼう)」がオープンしました。閑静な住宅街にある古いアパートをリノベーションした隠れ家的な空間で、朝8時からこだわりの日本茶と手作りのお菓子を楽しむことができます。日常の喧騒を離れ、一杯のお茶とじっくり向き合う贅沢な時間をご紹介します。
古いアパートを改装した、心地よい和の空間「鳥飼茶房」


西新駅や六本松駅から徒歩10分少々。鳥飼のスイミングスクール横にある古いアパートの1階に「鳥飼茶房」はひっそりと佇んでいます。

コンクリート打ちっぱなしの無機質な空間に温かみのある和テイストが見事に調和しており、直射日光を避けた柔らかな光が差し込む店内は、ゆったりとした時間が流れています。
オーナーの岸さんは元有名カフェに勤めていた経歴の持ち主。一杯ずつ丁寧にお茶を淹れる美しい所作を眺めながら、お茶にまつわるお話を伺うことができるカウンター席のほか、一人で本を読みながらくつろげる席も用意されています。

メニューには、店名にちなんで「鶯(うぐいす)」や「大瑠璃(おおるり)」といった鳥の名前が付けられており、遊び心も感じられます。
氷と冷水で引き出す!驚きの一煎目


こちらのお店では茶葉の個性を最大限に引き出すため、一杯のお茶を様々な温度や抽出方法で味わうことができます。今回は、静岡県産の希少煎茶・「翡翠(かわせみ)」(2,500円)を注文しました。

一煎目はなんと氷と冷水を使った低温抽出です。茶葉を湯煎で軽く温めて香りを出した後、少量の熱湯で茶葉を開かせそこへ氷を投入して抽出を止めます。グラスに注がれた一煎目を口に含むと、普段急須で淹れるお茶とは全く異なる、まるで上質な出汁のような深い旨味とコクに驚かされます。

続く二煎目は約70度のお湯で抽出され、お茶本来の豊かな甘みと後から追いかけてくる程よい苦味のバランスが絶妙です。

そして三煎目は少し高めのお湯でしっかりと抽出され、心落ち着く香りが広がります。愛知県の常滑焼の急須や、高取焼で作られたハート型の茶器など目でも楽しめる器の数々も魅力の一つです。
お茶の個性を引き立てる絶品の御菓子にも注目

三煎目のお茶に合わせて提供されるのが、岸さんが手作りする絶品の和洋折衷菓子です(羊羹は赤坂の名店「五島」のもの)。提供されるお菓子は選んだお茶との相性によって変わります。

この日いただいた「白チーズあん最中」は、白あんにクリームチーズ、ドライフルーツを混ぜ合わせた斬新な一品。クリームチーズのコクとなめらかさの中に白餡の甘みが絶妙にマッチしています。

さらに提供前に最中の皮をお茶香炉で炙っていて、お茶の香りも含め楽しめますよ。

また黒ごま豆乳に黒蜜、上から少量の薄口醤油を合わせた「黒ごまプリン」は、ほんのりとした塩気がカラメルのような奥行きを生み出しています。

他にも、白だしベースに山椒を効かせた「琥珀ジュレ」など、甘いだけではないメニューもあり。御菓子で選んでみるのもよさそうですね。
朝8時オープンが嬉しいーー“朝茶”で心をととのえる

高級店や専門特化のお店が多い日本茶の世界ですが、岸さんは「もっとカジュアルに、気軽にリピートできるお店を目指しています」と話します。朝8時からオープンしているのも、お子さんを送った後の一息つく時間や午前中から活動したい方に“朝茶”を楽しんでほしいという想いから。朝からお茶を飲むことで心は落ち着きつつも頭はすっきりと冴え渡る、理想的な朝のスタートを切ることができます。

コーヒーカフェとは一味違う、滋味深い日本茶の世界。休日の昼下がりや出勤前のちょっとした時間に、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。(※取材・撮影:博多あや.)
Information
鳥飼茶房(とりかいさぼう)オープン日:2026年5月7日(木)
住所:福岡県福岡市城南区鳥飼4丁目7-14 鳥飼アパート103号
営業時間:8:00〜18:00
定休日:毎週木曜日 他
Instagram:@torikai_sabo
※掲載情報は取材時点のものです。おでかけ前に公式SNSやHP等で最新情報をご確認ください。

